2009年11月16日
回復力
少しご無沙汰の日記です。
父は驚異的な回復力を見せ、駆けつけた時には呂律も回らなかったのが嘘のように饒舌になった。
冗談を言い、他人を気遣い、看護師さんを笑わせている姿を見ていると涙が出そうになる。
が、一度詰まってしまった部分が溶けて今まで以上に良い状況になることは無いとのこと。
ただ、今のところはこれ以上悪くなるような事は無いと思う…と、本日、転院先の大学病院の主治医に言われた。
幸いにも脳の方への梗塞は大きく無く、父の詰まりの部分は言語中枢が一番きついものの、大豆粒程度の大きさなのでちゃんと言葉も話せるようになったし、物の名前も言えるようになった。
そういった点では、この症例における医学的見地から言うと「完治」なのだそうだ。
大学病院への転院は左肩からの大動脈閉塞が原因。
血栓が体中のあっちこっちにある為、腕にある大動脈の肩と肘の辺りで詰まりが起こり、肘から先が壊死寸前になった…という事で、大動脈外科の専門Dr.がいる大学病院へ移ることになったらしい。
ただまぁ、血管がボロボロの割りに内臓などはかなり丈夫で、管理入院が必要な劇薬の使用も問題が無かった事は驚きだった…と言われた。
梗塞が言語中枢にあるのに言葉などの回復力も良く、転院時には自分の事をきちんと話せたというのも。
左腕の血栓も、多くの人は点滴で溶かして回復させていく際にその血栓が「あぁ、体の中で移動しているんだなぁ」と分かるぐらい他の場所に影響が出たりもするのに、父は何事も無かったかのようにスーッと血圧が正常値に戻っていったり。
入院当日、右腕の血圧が135だったのに対し左腕は78しか無かったのですが、現在は左右ほぼ同じになっているし、左手も温かい。
「何らかの手術が必要な状態でも無いし、現状では点滴で様子見をすることしか出来ない。
かなり強めの薬を点滴してきたけれど、体に何らかの影響が出ることも無くスムーズに回復期に移行している。
明日当たりで一度きつい方の点滴は止めて数日様子を見、状態に変化が無ければ通いでも大丈夫かも知れない。
安心出来る状態では決して無いのだけれど、本人が通いやすいのであれば医療センターに戻ってもらっても大丈夫かも知れません」と主治医。
父の生命力の強さには驚きます。
今回、医療センターに駈け付けた時から、とにかくDr.の話は私が聞き、質問事項をまとめて答えを貰い、父への説明を担当する…という状況が続き、気が付くと父の治療に関する家族側のキーパーソンが私になった。
最終的な転院決定も私が行って両親に伝えるという形になってしまった事は、あまり良い状態では無かったかも知れない。
でも、パニックを起こしている体調の悪い母を前に出す事も出来なかったので、ここ数日私が病院でやってきた事が間違いだった…とは思ってはいない。
ただ父が、母がDr.の言葉を伝えても私の顔を見るばかりでなかなか納得せず、看護師さんに伝えて欲しい事、Dr.に質問したい事を言う時も私に「聞いてきて」と言うようになってしまったので、今日は母にその「キーパーソンとしての役割」の受け渡しを行っているところ。
昨夜病院から帰る前に看護師さんに「主治医からの状況説明の時間をいただきたい」という旨を申し出、帰宅前に母にノートを買って持たせた。
帰ってから母と「父の現状」「現在使っている薬について」「家族として出来ること」「Dr.の見解」などなど、知りたい事と主治医として知っておいていただきたい事、そして私たち家族の口からでは無くて「病院の医者の口から」父に注意して貰いたい事などを話し合い、そのノートに項目を作って「母の言葉で」書き出させた。
そして今日の母は、そのノートを持ってDr.との面談の席についた。
先ほど一度戻ってきて、そのノートを見ながら私にDr.の言葉を伝えてくれたのだけど、そのまま一人で病院で待つ父の元へ行くように言い、今頃はきっとDr.の言葉を父に伝えていることだと思う。
父が母の言葉を素直に信じ、聞き入れてくれる事を祈るばかり。
不安なことはたくさんあるけど、全てを私が担ってしまうのはまだ早すぎる…という思いがある。
結婚して静岡に生活がある以上は、ここにこうしてずっといる訳にもいかない。
「退院も視野に入れて様子を見させていただきます」という主治医の言葉を聞き、静岡に帰るタイミングも計りながら父の状態を見ていようと思う。
安心しきってしまう事は出来ないけれど、山は越えた…と思っても良いのかも知れない。
もうひと踏ん張り、頑張ります。
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2009年11月16日 17:44
| Category : 日々徒然・・・
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コメント
大変だったんですね。
でもお父様、危機を脱したようで、良かった。
すぴかちゃん自身が、身体を壊さないようにね・・・。
投稿者 yasuko : 2009年11月26日 01:16
>やすこちゃん
ありがとう~。
今は結構落ち着いて、自分で出来る事は自分でやるけど、無理はしない…という線引きを自分で模索してるみたい。
感情の制御とか、言葉を思い出せなくて自分の思いをうまく伝えられないとか、色々とほんの少しの障害が残ってしまっているのだけど、身体的な障害が出なかった事を幸いと思いながら過ごしていこうと思ってるよ。
大柄でスポーツ選手だった父と小柄な母の二人だから、父に何かあったら母と二人じゃ暮らしていけなくなっちゃうもの。
投稿者 すぴか☆彡 : 2009年12月01日 09:28