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2008年10月14日
オットの親戚
私の親戚付き合いも若干複雑なのだけど、オット方の親戚付き合いも複雑だ。
義母は何人かの兄弟がいるけれど、義母より上は先妻の子。
義母から下は二番目の妻の子らしい。
が、義母方の兄弟は田舎に住んでいるため「世間体」を気にする。
という訳で、何の言われも無い後妻を、先妻の子である姉が同居して見ていた。
が…何せ血の繋がりもないし、特に懐いていた訳でも無かったらしい先妻の子。
義母が言うには「母は隔たりなく子供たちを育てたのだけど、上の子たちは大きかったから後妻が気に入らなかったらしく無視していた」との事で…年を取って同居してからも無視していたらしい。
自宅に離れを作り、社交的で友達の多かった後妻を無理矢理呼び寄せて、その離れに住まわせ、孫すら行き来させなかった。
結果…。
おばあちゃまは、物凄い勢いでボケてしまわれた。
義母が気付いた時には、もう遅かったのだとか。
施設に放り込まれた後だった。
会いに行ったら…もう自分の娘の顔すら分からなかったらしい。
泣きながら帰る義母を見て、義父はもうその施設に行くことが出来なくなってしまったと言う。
オットは15年ぐらい前…まだ周りの事を理解出来る状態のおばあちゃまに、会ったことがある程度らしい。
でも20歳そこそこの男性だもの。
あれこれ心配して言ってくれるおばあちゃまに向かって「あー、はいはい。分かってる分かってる!」って感じで流して出かけてお終い…だったのだとか。
そしてそれっきり。
お盆休み前、そんなおばあちゃまが危篤…という連絡が入った。
お盆で大阪の実家に帰る予定だった私たち。
とても切ないのだけど…喪服を持って大阪に帰った。
何かあったら飛んで行けるように…と。
けれどそれっきり何の連絡もなくて、どうなったかも分からないまま数週間が過ぎた。
オットに「どうなったのかな?」と聞いて確認して貰ったのが9月の半ば。
「無事持ち直したらしい」という話だけ聞けた。
(というか、心配してるんだから持ち直したらちゃんと連絡欲しい…)
さて、様々な試験も終わってほっと一息のオットに提案した。
「おばあちゃんに会いに行こう」と。
何度も何度も言ったことがあるのだけど、義父母がいい顔をしなかった。
ボケてしまっていて誰が誰だか分からないのに加え、義母にとってはあまり近づきたくない人が引き取っているので、自分の母親なのに自由に会いに行くことすら出来ないのだ。
施設に入っているという事は、事前に尋ねる旨の連絡を入れておかなければならず…。
そうなると挨拶にも行かないと?
でも何年も会って無いのに?しかも結婚したことすら教えて無いよ?
オットが施設に確認の電話をまず入れてみた。
病院に入院していた。
もしかしたら、会えるチャンスかも・・・!
そういう理由で、今回の千葉行きは決まりました。
オットにはあまり私の気持ちを伝えたりはしなかったし、あまり「もしも」のことなんて考えたくないだろうし。
けれど、私は自分の祖母が亡くなる時まで、在宅介護を叔母と分担してやった事をとても誇りに思ってるし、今でも良かったと思ってる。
本当の祖父のように思っていたきーちゃんが亡くなる前のGW、母に「今回は時間も無いし、無理して会いに行かなくてもいいよ」って言われても押し切って会いに行ったこと…最後に会えたこと、凄く心の支えになってる。
だから、例え目を開けなくても。
分かって貰えなくても。
オットに「温かいおばーちゃんの手」を握らせてあげたかった。
私は祖母が息を引き取る時傍にいなかったので、前日の温かかった手が、翌日ウソのように固く冷たくなっていた事が本当にショックで悲しかったから。
分かって貰えなくても、そこにある温かい血の通った手の温もりはきっと一生忘れないから。
意識も無く、口を開けたまま眠っているのか起きているのかすら分からないおばあちゃまに、初めてお会いした。
オットは寝たきりの人に会うのが初めてだったので、相当ショックだったらしい。
ベッドの脇に立った瞬間、涙ぐんだ。
「もっと早く来ればよかったのに。ごめんね…。」
泣きながらおばあちゃんの手を握っていたオットが、私を呼んだ。
「俺結婚したんだよ、俺の奥さんだよ。」
聞こえてるのかどうか、分からないけど挨拶をした。
「はじめまして、おばあちゃん。すぴかです。ひーろさんと結婚しました。」
その後はオットの背中をさすって傍にいた。
オットはおばあちゃんの手を握って、話しかけていた。
「しばらく二人きりになる?談話室にいるよ?」と言ったら「傍にいて欲しい」とオットは言った。
少し風邪気味だったオットは、「移したら大変だから」と早々に退室した。
何時間もかけて千葉まで行ったけど、駐車場に車を停めていたのはたったの26分だった。
それでも…。
オットを、おばあちゃんに会わせてあげられて良かった。
義父母の乗り気の無い返事を押し切って良かった。
オットに「給料日前に大丈夫ー?」って心配されつつ、へそくり出して旅費にして良かった。
お金も、周りの感情も、面倒な付き合いも、そんなもん私にとってはどうでもいいんだ。
オットが一生後悔するような事にさえならなければ。
おばあちゃんに会えて良かった。
私も、初めておばあちゃまにお会いできて良かった。
ご挨拶出来て良かった。
ホテルにも泊まらず、二日連続ネカフェという強行軍でくたくたになったけど、大満足の二泊三日だった。
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2008年10月14日 18:37
| Category : 日々徒然・・・