2006年01月23日

ic_crown01.gif 発覚後、初めての一人通院。

今日は子宮外妊娠発覚後、初めて一人で病院に行った日だった。

朝8時ちょうどに母から電話があったものの、出かける直前だったので「夜にまた電話するね。」と電話を切って出発。
家から5分の場所にあるバス停からバスに乗って、病院に向かった。

病院到着は午前8時35分過ぎ。予約は8時半。ちょっと遅刻。でもいつも3~4時間待つのだから、5分ぐらい遅れてもいっか…と、ちょっと投げやり気味。
中央処置室に行くと検尿用のカップを渡され、「外来の方で提出してください。」と言われたのでそのまま外来の受付に向かい、いつもの看護婦さんにご挨拶してトイレへ。そしていつも通り提出して受付前の待合に座った。

途中、病院内のコンピューターが故障したらしい。番号札がちゃんと順番通り出て無いとか、患者さんが受付を通ったはずのデータが来ていないとか、データが通って無いのでカルテが届かないとか、バタバタ看護士さんが走り回っていた。Dr.も受付番号を入力しても外の待合に表示されないので、呼んでも患者さんがいなかったり、次回の予約を入力しようとしてもデータが入らなかったりで大変だった模様。

一人で病院に行くと、いつもは気にならなかった周りの会話が耳に入る。
最初は目の前に立って「母親学級」の説明を受ける女性。看護士さんと母子手帳を見ながら色々相談していた。
次に隣に座ったのが臨月の女性。入院手続きの案内を見ながら、母親らしき隣の女性と何日から入院で陣痛促進剤を使って何日に出産予定なので…と話しているのが聞こえた。
次はまた目の前で、「今日来たら次からは里帰りだから、そっちの病院に転院をしてから出産で…」という会話。
そして最後には私の隣に座っていた母親らしき女性に向かって、診察室から出てきた女性がニッコリ微笑みながら「男の子だって!」と…。

始めのうちは聞こえないふりをして前だけ向いて座ってたけど、途中から少しずつ耐えられなくなってきて、顔が上げられなくなってしまった。持っている雑誌に目を落としても内容が頭に入ってこない。特に最後に隣にいた女性は、「赤ちゃん小さくてね、『どうして小さいんでしょう?』って聞いたら、先生が『それってどうして私の背は低いんでしょう?とか、背が高い方が元気な子なんですよね?って聞いてるのと同じですよ。』って言われた~。あんまり気にしなくていいんだって!」などなど…結構大きな声なので、聞きたくなくても耳に入ってくる。涙が出そうになってきて、必死で下を向いて唇を噛みしめた。目を閉じると涙が溢れてしまいそうだったから、雑誌の1ページを凝視しながら…。

そんなこんなで、色々な思いをしながら、結局診察を受けられたのは午後12時半頃になってからだった。

診察室で呼ばれて入ると、すぐそのまま「内診室に行って」とDr.の指示。準備をして内診を受けると、「うん、ホルモン値がね、すごく下がってきてるよ。胎嚢もかなり薄くなってきてるし、いい感じだね。」とDr.がカーテンの向こうから言う。
終わったら「次は診察室へ」と言われ、診察室へ。「ホルモン値ね、先週の火曜日は1056で、金曜日が512。今日は256なんだよね。だいぶ下がってるよ。」と言われたので、「いくつになるといいんですか?」と質問したら、「測定できないぐらいになるといいんだよ。」と教えてくれる。
「胎嚢はかなり薄くなってるし、ホルモン値の下がり具合もいいし、こりゃ緊急性はほとんど無いと思っていいかもなぁ。次の診察も来週でいいかなぁ…。」と呟くDr.。いつもなら胎嚢の写真も比較して見せてくれるのに、今日は見せてくれない。

「うん、来週の月曜日にまた検査して診察しよう。でも何かあったら、救急で来るんだよ?大丈夫だと思って、家事とかあんまりやっても駄目。無理は禁物。まだ胎嚢は無くなった訳じゃ無いからね。でも『多分』もう緊急性は無いと思うけどね。薬も手術も何も無しでいけると思う。」


本当は昨日からずっと、Dr.に質問する事を頭の中で考えていた。
「胎嚢が消えてしまうまでには、だいたいどのくらいかかるのか?」
「いつ頃になったら、私の身体は正常に戻るのか?」
「家事はどこまでがOKで、何が駄目なのか?」
「やってはならない事、やっていい事って、どう判断すれば良いのか?」
「今回子宮外妊娠になってしまった事と、昔の盲腸の傷は関係ある可能性はあるか?」
「卵管造影検査をしていれば、子宮外妊娠は避けられた可能性はあるか?」
「また子宮外妊娠になってしまう可能性は?」


そして何より
「いつになったら、不妊治療を再開出来るのか?」


けれど待合で様々な思いをして頭の中が真っ白になってしまっていた私は、何も質問できないままDr.の言う事を「はい。はい。」と聞くばかりで、結局そのまま診察室を出てきてしまった。
頭の中は「良い方向って言うのは、赤ちゃんが消えて無くなっちゃうって事なんだよな…。良いって言っても、今から赤ちゃんがちゃんと子宮に来てくれる訳でも無くて…全然良くなんて無いのに、何が良いんだろう…。」という事でいっぱいで、たくさんの人が待つ待合を通るのに、涙を堪えるのに必死だった。


コンピューターの混乱はまだ続いていて、会計が出るのにいつもなら5分もかからないのに、今日は15分も待たされてしまい、バスに乗り遅れた。13時5分のバスに乗り遅れたら、13時50分まで次のバスが無い…。寒いので病院内のベンチに座っていたけれど、落ち着かなくてバス停へ。バス停のベンチで35分ほど座ってバスを待ち、帰った。
バス停から5分。一生懸命歩いて玄関のドアを開ける。
鍵を閉めた途端、堪えきれなくなってしまって、玄関に座って泣いた。

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2006年01月23日 19:43 | Category : 子宮外妊娠

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コメント

よくがんばったね。ほんとよくがんばったよ。
読んでいて胸が痛かった・・・
何と言っていいか言葉がない・・。
でもムリに元気に振舞うことないからね。
いつでも35~に戻っておいでよ。みんな暖かく迎えてくれるよ。

投稿者 さぶろう : 2006年01月24日 09:29

はじめまして。
病院でのお気持ちよくわかります。
わたしは昨年無事出産したのですが、子どもはすぐにNICUへ搬送され生後三ヶ月で亡くなりました。産後の入院生活と一ヶ月検診それからNICUで、何度も幸せそうな妊婦さんや母子を見るたびにつらくて帰ってから一人で泣きました。
今はなかなか次子が授からず、年齢のこともあって不妊治療を開始しようと考えています。

今日の記事を読んで切なくなりました。
こんな時にどんな言葉をかけても慰めにならないとは思いますが、今は泣くだけ泣いてたくさん休んでくださいね。

投稿者 なべみゆ : 2006年01月24日 10:01

昨日はお疲れ様。
病院って、すごく気分を複雑にしてくれるところだよねっ。
私は外来でも入院中もそんな経験したことがあります。
特に7年ぐらい前、内膜症のオペでの入院中には嫌な思いをしました。自分はオペ後の痛みと将来の不安でいっぱいなのに、退院が近づいたある日隣のベットに産気づいた人が入院してきたの。半日ぐらいだったけど、隣にうなっている人がいて、そのうち産まれて、うらやましさで涙が止まらなくなりました。そして、この部屋割りをした人は残酷だなって思いました。今思うと看護師さんは1日も早く退院して欲しかったのに私の家の都合でドクターが入院延ばしていたから、自分からもう退院しますって言うように仕向けられた気がしています。
あっ、でも今回の入院の時はそんな雰囲気は全くなくて、同室の人が言った話を勝手に気にしすぎて個室に動いた以外は気分良く入院生活を送れました。
話がそれちゃったねm(_ _)m

不妊治療の先には喜び(妊娠)と挫折があると思う。私が遠ざかっている間に本当に色々なことがあって、それを受けとめて必死で前に進もうとしてるすぴか☆さん。応援しているかねっ\(^O^)人(^O^)/
私もまだ先が見えないけど、一緒に歩みたいと思っています。

投稿者 27★ : 2006年01月24日 14:34

辛かったね・・・
病院での色んなこと。
無理しないで泣きたい時は自分に素直に思いっきり泣いちゃって下さい。
大切にしてね・・・。

投稿者 : 2006年01月24日 15:20

昨日はつらかったね。
病院は今の状況じゃ選べないから仕方がないんだけど・・・でもすぴか☆さんの気持ちを考えるとため息が出ちゃうな。
今はベビちゃんが遠ざかる寂しさと、なんとか次に向けて希望を持とうとする気持ちと。
そんな気分なのかな・・・
何か私がしてあげられることがあればいいけど、思いつかない。ごめんね。
でもね、今回のこといろいろあれがいけなかったのか、これが原因だったのか・・・ってあんまり自分を責めないでね。
自分がどんどん消耗していってしまうよ。
私もIVF撃沈の後、そうなってしまったから、少しはすぴか☆さんの今の気持ち、分かるような気がする。
(もちろん、私の場合は陽性のよの字どころか、かすりもしなかったので、一緒に考えるのはおこがましいんだけど・・・)
それよりは治療が出来るっていう喜びもあるっていうこと・・・そのことを考えて、また諦めずに歩いていきましょう。
35~にはいつでも帰って来てね。みんな待ってるからね。

投稿者 ティグレ : 2006年01月24日 15:58

☆さぶろうさん
「35~」の書き込みを見ていて、いつも「私は不妊専門クリニックでは無いけれど、産科が無いのは幸せなんだろうなぁ…。」と漠然とは思っていたものの、まさかこんなに辛いとは思ってもみなかったよ。ほんと、ずっと頑張って不妊治療に通ってるみんなは、辛い思いを耐えて頑張ってるんだよね。凄いって思った。

元気になったり、しゃくり上げるほどに泣いたり。
まだまだ不安定だけど、自分のペースで少しずつ元気になるよ。
心配してくれて、本当にありがとう('-'*)エヘ

☆なべみゆさん
はじめまして、ようこそです(⌒▽⌒)
ベビちゃん…3ヶ月でお空に帰ってしまったのですね。
お腹の中で愛しんで、楽しみにしてお迎えした赤ちゃん。
そんなに早くお別れしなければならなかった事、きっと想像以上に切なく、悲しく、引き裂かれるような思いだったろう…と、切なくなりました…。

不妊治療は、まだ開始されていないのですね。
いずれもし、開始される日が来られたら、同じ目標を持つ仲間として一緒に頑張らせてくださいね。

☆27☆さん
病院って、「これって意地悪?」って思いたくなるような部屋割りする事があるよね…。
私の友達も胞状奇胎で掻爬手術をした後、入れられた大部屋は自分以外の5人が産婦さんだったんだって…。
時間ごとに授乳でベビちゃんが連れてこられる中、自分のところには来ない…。同室の方々の何とも言えない気まずい雰囲気が辛くて、カーテンを閉めて泣いた…と言ってました。私の母も…流産処置の後、産婦さんの部屋に入院させられたそうです。だから里帰り出産を…と考えている私に、母はいつも「私の知ってる病院は個室だから、そこが一番いい。」と言います。もう懲りたんでしょうね…。

私もまだまだお腹の中には胎嚢の影があるし、出血は止まってきたけどホルモン値も計測可能なぐらいあるし…これから先どうなっていくのか、見えない状態です。
でも皆と一緒に頑張って行きたいから、一生懸命前に進むよ。
応援ありがとう♪そしてもちろん、私も応援してるぞ~!

投稿者 すぴか☆ : 2006年01月24日 23:56

☆藍さん
↑にも書いたけど…まさか、あんなにも色々と辛い思いをしなければならないなんて、思ってもいなくて…。
まだまだ精神的に打たれ弱い人間だなぁって、しみじみ思いました。
いっぱいいっぱい泣いたら、頭が痛くなってその後寝ちゃったけど…。
涙と一緒に悲しみもストレスも流れていくって、どこかで見た事があります。
いっぱい泣いて、いっぱい悲しみも流して、そしてきっと立ち直ってまた皆と一緒に頑張るよ。待っててね。

☆ティグレさん
今の病院は不妊関係はそれほど力を入れている訳では無く、どちらかと言えば産科の方がメインみたい。
静岡県下の不妊クリニック検索に、引っかかりもしない所です。
でも「婦人科」としては、評判の良い病院なんだって…。

胎嚢の影は、エコーを撮るたびに薄くなっていて、「あぁ、お別れの時が近付いてるんだなぁ。」って実感します。寂しいけど、でもこの影がいつまでも消えなければ、私の卵管は片方無くなってしまう。とても複雑な気持ちです。
泣き言ばかりのこのブログにやってきて、いつも足跡(コメント)を残してくれるティグレさんは、十分私に元気をくれてるよ。いつもありがとう。感謝してます。

みんなの治療が進んでいく様子、陰ながら応援してるよ。
一緒に喜んだり悲しんだり、怒ったり。
書き込みして無くても、やっぱり気持ちは皆と一緒です。
もう少し…時が来たら、私もまた一緒に頑張らせてね。

投稿者 すぴか☆ : 2006年01月25日 00:04




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