2006年01月20日

ic_crown01.gif 経過観察をしている理由

金曜日。三度目の診察日。

朝6時に父から携帯にメールが届いた。
母は朝5時半頃の電車に乗ったらしい。9時半頃にこちらに到着するとのこと。

「ここ数日、お母さんは心配しすぎてノイローゼのようになってしまい、食事も喉を通らず、話しかけても上の空です。お父さんも心配しています。お母さんが到着する頃、準備して待っているように。」

それからオットとあーだこーだ話し合い(軽く喧嘩?)の結果、オットも午前中から会社を休み、母を駅まで迎えに行く事になった。

午前中に検尿だけ行い、午後1時に診察の予約。
まず朝9時半頃に駅まで母を迎えに行ったオットが戻ってきて、そのまま病院へ向かう。
10時少し前に病院到着。検尿カップだけを提出し、一度病院を出た。
その後私の体調が良かった事から、母の大好きな富士山がよく見える場所へ移動。高台なので裾の方までなだらかなラインが良く見える場所なのだけれど、前日、前々日とはうってかわって晴れたお陰で、雲一つ無い綺麗な富士山を見る事が出来た。そして振り向くと駿河湾。母が以前言っていた、新しい土地に移り住む条件である「富士山が見れて、海が見える場所」そのまんま。でも周りは全部畑。「この辺の土地、売ってくれる人いないかしら…?」と冗談とも本気ともつかない事を呟く母だった…。

その後父や祖母との生活では、絶対にこういうところに外食しに行く事は無いだろう…というイタリアンレストランへ。母はパスタやピザ、ファーストフードなども大好きなのだけど、父は「刺身さえあれば大満足」な人だし、祖母は「食後にお茶漬けと漬物があれば最高!」って人なので、まずそういう系統のお店に行くことは無い。私が実家にいた頃は、それでもコッソリ母とランチに出かけたりしていたのだけど、今はそれも無くなったので…こういう機会にこそ、母を連れて行かねば!と前日に母が来ると分かってから考えていたお店。オープンの時間になると行列が出来るほどの人気店で、母も大満足の食事が出来た模様。最後に別料金のデザート(ケーキ三種類のバイキング)も楽しんでいた。

食後は病院へ。
13時の予約だったのだけど、病院に到着して受付に行ったら「先生、まだ午前中の手術が終わってないんです」との事。本当は今日はDr.の診察日では無く、午前中の手術日だったのだけど、前回の診察日に「僕はこの日午前中の手術が終わったらフリーになるから、その時間帯に彼女の診察の予約を入れてあげて~」とDr.が指示してくれていた…。
きっと手術の後はお休みだったんだろうな…Dr.に感謝。

結局Dr.が戻ってきたのは15時前。息切れしながら「お待たせ!」と現れたDr.は、そのまま内診に行くように指示。内診室ではDr.に「お腹の痛みはどう?まだしくしく痛い?」と聞かれ、「今はそれほど痛くなくなりました。」と答えると「よしよし、いいぞー。」と呟く。
内診が始まってからも「ん??お!小さくなってるぞ~!よしよしよし!」と呟き、どうやら看護師さんにも見せている模様。「ほら。小さくなってるだろう?良かったなぁ…。」と聞こえてくる。(いつも通っている個人病院だと、モニター見せてくれるのに…)と思いながら、そのやり取りを聞いていた。

その後診察室に呼ばれ…オットと母と三人で診察室へ。
Dr.は火曜日に撮った胎嚢の写真と今日の写真を並べ、

「よく見ないと分からないかもだけど、確実に小さくなってますよ。」

とニッコリ。

「ホルモン値もどんどん下がってるし、このままいけば自然な形で流れてくれるはず。良い方向です。」

と言ってくれた。
母が

「出血が続くのはいつまででしょう?あまり続くと身体に負担がかかるように思うんですけど…。」

と聞くと、Dr.は

「掻爬するのは簡単です。実際子宮外妊娠だとよくやる事です。でも、なかなか子供が出来辛いと聞いているので、とにかく子宮周りは触らないで自然な形で続けていってあげたいんです。」

と説明してくれる。

「という事は、しばらく出血は続くという事ですか?」

と母が聞くと、

「そうですね。子宮内の掃除をしていないので、しばらくは続くでしょう。」

とDr.が答え、私は自分がずっと考えていた「この生理のような出血は、いったいいつまで続くの?」という不安を解消する事が出来た。

「今状態を見ているだけなのも、変に薬を飲んだり、手術で卵管を切除したりすると、妊娠出来る可能性が減っていく。だから、とにかく今後の可能性を少しでも多く残せるように、具体的に何もしないで経過観察しています。ただし何かあったら、必ず救急で駆け込んでくるようにという指示もしてあります。」

とDr.は母に説明してくれ、母は

「では今緊急に何かを要するという危険な状態では無いという事なんですね?」

と再度確認をし、安心したらしい。診察室を出たときには、ホッとした表情だった。

「少し座って話していい?」と母が言い、診察室から少し離れた場所のベンチに座る。
ゴソゴソバッグを探っていた母が出してきたのは、祖母と父からの「お見舞い」だった。「そんなんいらんよ~!」と言うと、「いや、色々物入りになるし、旦那さんにもご迷惑・ご不便おかけしてるし…受け取ってちょうだい。」と渡される。
その後父と祖母に電話で報告。母がちょっと誇らしげに「詳しい話は後でお母さんに聞いてって言っておいて。」と言う。父と話し、その後祖母と話すと、祖母の声は途中で詰まって聞こえなくなってしまった。心配掛けてたんだなぁ…と申し訳なく思った。
そして母の職場である、いつもお世話になっているおじいさんにも電話。どうやら母は出勤日だったのに黙ってこちらに来てしまったらしい。「ご心配をおかけしまして…」の後に、「どうやら母が…今日はえらい迷惑をおかけしてしまったそうで…」と言うと、「いやいや迷惑じゃなくて、心配して朝から三回も自宅に電話してしまいましたよ。」と笑うおじいさん。母に電話を変わると、「お見舞い渡しておいて」と言ったらしく、その後またお見舞いをいただいてしまった…お返しが大変だ…。

「この後どうする?うちに寄ってかない?」と聞くと、母は時計を見て「次の新幹線が○分だから、それに乗って帰る。」と言う。「寄ってけばいいやん。」と言っても「いやいや、遊びに来た訳じゃないから。」と、聞き入れない。こうなると母は意地でも帰ろうとするので、「じゃ、私の体調が落ち着いた頃に一度静岡に来て?一緒に温泉入ろう。二人でゆっくり泊まりに行こう。」と言うと、「それなら喜んで!」と答えてくれた。

駅に向かい、母を下ろす。駐車場に停めようとすると「あー、もう降ります~!」と言う母を止め、「お見送りぐらいさせてよ!」と一緒に車を降りて見送る。駅まで行こうとしても止めるので、仕方無く車の後ろで駅に消えていく母に手を振り…母が涙を抑えているのが見えた。「心配なんだろうな…悪いなぁ…」と、手を振りながらしみじみ思った…。

母を送った後家に戻り、私はそのままダウン。
そして一日が過ぎていった。

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2006年01月20日 23:22 | Category : 子宮外妊娠

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コメント

すぴか☆さんが少しずつ元気になってきたようで安心しました。
でも焦らずにね。
お母さん、ありがたいですね。涙しちゃいました。きっと私たちもこんなに待ち焦がれている子供が大きくなったら同じようにするだろうね。
病院、お疲れ様でした。
雪、そっちもすごいでしょ?南関東もすごいよ。こんな日はゆっくりしてね。
大事に、大事にね。

投稿者 さぶろう : 2006年01月21日 16:12

病院、お疲れさまでした。
Dr.がおっしゃられたように、良い方向に向かっているのは確かなのだろうけれど、すぴか☆さんやご家族のお気持ちを考えると、掛ける言葉が見つからないです。
ただ、お母さまがどのような思いを抱えながら帰られたのか、それを想像するだけで、胸が痛くなってきます。
私の母も、あの明るい顔の裏で、私の流産を実際どんな気持ちで受け止めたのかな‥と。
まだしばらく出血が続くとの事、無理なさらないよう、安静に努められて下さい。

あと、子宝ねっとへの提議、ありがとうございます。運営委員の方には、とても難しい案件かとは思いますが、善処して下さる事を願うばかりです。
最後に、すぴか☆さんが心身共につらい時期、多大なご迷惑をお掛けしてしまった事、深くお詫び申し上げます。
感情的になった地点で、私も匿名の人となんら変わりない‥。その事に気付けなかった自分の未熟さを、日々反省しています。
こんな私ですが、これからもお話しさせていただけると嬉しいです。

投稿者 たみんば : 2006年01月21日 17:00

☆さぶろうさん
少しずつ、ほんの少しずつだけど、笑える事も出来てきました。
悲しくても笑って話してしまう、関西人だもん。
大丈夫。笑うことは忘れない。
時々ふと我に返って泣くこともあるかも知れない。
でもまた笑うよ。

雪ね、静岡は雨だったよ。今年は一度だけなの。積もったの。
さぶろうさんちの近くは大雪なのね。
明日体調が良かったら、少しドライブに連れ出してって頼んだけど、止めた方がいいかな。怖いもんね。


☆たみんばさん
病院って不思議な空間で…悲しい話をしているはずなのに、Dr.がニッコリしながら「大丈夫。良かったねぇ!」って言ってくれると「これは、いい話なんだ…」って思ってしまう。「成長は止まってます。小さくなってきています。」正常妊娠だったら、眩暈がしそうな言葉だけど、喜ばなくちゃいけないのよね。今の私は。

母は…帰り際に「来る時には、顔を上げて座っていることも出来なかったけど、帰りはしっかり前を向いて帰れそうだから、良かった…。」と小さな声で言ってました。
どんな気持ちで朝5時半に家を出て、静岡に向かって来てくれていたのかと思ったら…見送りながら涙が出そうで、笑顔を作るのが精一杯でした。

子宝ねっと…そうね、本当にとても難しい提案だと思うけど、そういう部分も決めておかないと、結局人の良心に任せていると揉め事の種になる事も多くなるもんね。私、あれを書きながら「そういえばこの『どこからが妊娠?』って感覚って、『どこからが浮気?』のアンケート結果みたいに、人それぞれ考え方は違うんだろうな~。」なんて呑気に考えてたよ。
それとね…自分の事にかまけていた時に、あの一連の話題を見つけてレスをつけるのに、私一生懸命考えて…しばらく悲しむことを忘れました。だから決して悪いことばかりじゃないの。
謝らないでね。みんな、私のことを思って怒ってくれていた事も分かってるから。だから、本当に本当に嬉しかったんだよ。
また書き込みに来てね。楽しみにしてます♪

投稿者 すぴか☆彡 : 2006年01月21日 23:52




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